S(社会)
グループ人財戦略の推進
DE&Iの理解促進・浸透の取組み
日販グループは、グループの持続的な成長と企業価値向上には、多様な価値観が尊重されること、
あらゆる人財がその能力を最大限発揮できることが重要と考え、
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の実現にむけ、理解・浸透を図っています。
DE&Iの実現に向けた取り組みの考え方
- 多様な人財の採用、育成、活躍(配置・機会提供)
- 多様な働き方の実現と、それを支える環境整備
- 多様性を尊重し、享受できる組織風土の醸成
DE&Iの理解促進・浸透の取り組み
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの実現には、社員一人ひとりがその重要性を理解することが必要であると考え、日販では、グループ内横断での体験会などを実施しています。
女性の活躍・ジェンダー平等の取り組み
2021年度に役員及び外部のアドバイザーが参画する、女性キャリア開発・活躍促進を目的としたプロジェクト「Wミーティング」を立ち上げ、 2030年度までに女性管理職比率を30%以上にすることを目標に定めました。女性が長期的・継続的にキャリアップでき、活躍し続けられる環境や制度の充実に取り組んでいます。日販グループの2026年4月の管理職昇格者84名のうち、19名(23%)が女性、係長級の昇格者では37名のうち、14名(38%)が女性となり、女性のキャリアアップが進んでいます。
働き方改革
日販、日販テクシードが
くるみんマークを取得
日販と日販テクシードは、短時間勤務制度の拡充など、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた環境の整備に取り組んでおり、日販は2015年2月に厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として認定を受ける、「くるみんマーク」を取得しました。日販テクシードも2025年2月に新たに取得しています。
グループ3社がえるぼし認定を取得
日販グループでは、女性の活躍推進に関する取り組みが優良であるとして、ファンギルドおよび日販テクシードが、えるぼしの認定段階3を、日販が認定段階2を取得しています。
※「えるぼし認定」とは
女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に関する取り組みが優良な企業を厚生労働大臣が認定する制度です。「採用」「継続就業」「働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの項目に基づき、達成した項目数に応じて1〜3段階のレベル(星の数)で評価されます。
日販、日販アイ・ピー・エスが
「健康経営優良法人」に認定
「働き方改革」や「就業と治療の両立支援」といった、社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する取り組みが評価され、日販、日販アイ・ピー・エスが「健康経営優良法人2026」の認定を受けました。日販アイ・ピー・エスは2024年に続き3年連続、日販は2023年から続いて4年連続での認定となります。
日販テクシードが東京都
「事業所防災リーダー優良企業」に認定
社内の防災対策において優れた取り組みを行う企業として、日販テクシードが、2026年2月に東京都「事業所防災リーダー優良企業」に認定されました。ハイブリッド勤務・フリーアドレス環境でも災害時の所在把握を迅速化する独自システムや、避難ガイド動画の全社展開などの取り組みが評価されました。
今後もグループ全体で防災の取り組みを広げ、社員の安全と事業継続を守る体制づくりを進めてまいります。
ワークスタイル&
ワークプレイス改革の推進
日販グループはIT技術やツールを積極的に活用し、場所に制約されないリモートワークを推進するとともに、業務のDX化を進め高い生産性や価値創造に集中できる働き方改革を進めています。新しい働き方にあわせ、ワークプレイス改革にも取り組んでいます。映像・音響設備が整い、用途に合わせて柔軟にレイアウトを調整できる「オチャノバ」は働く場としてだけでなく、グループ内外の「共創」を 生み出す場として、多くの方にご利用いただいています。
自律的に学び続けられる環境・支援制度
日販グループは事業を通じ、文化的で心豊かな時間・生活を創造するという社会的価値を、これからも持続的に、またより大きな価値として提供していくために、一人ひとりが持つ想いを大切にし、自律的な成長や挑戦を支える取り組みを行っています。
2024年から学びの総合サイト「マナビバ」の運営を開始し、IT学習や資格取得支援、ヘルスケアなどのコンテンツを提供しています。2025年にはグローバル分野のコンテンツも追加し、幅広い分社で社員が自律的に学び続けられる環境を整えています。
サプライチェーンを支える人の
労働環境改善
ドライバーの負担となる配送の制約条件の緩和や待機時間の短縮等、出版流通を支える人の労働環境の改善に積極的に取り組んでいます。日販王子流通センターの、注文品搬入用トラックの発着バースでは、平均1時間以上の待機時間が発生していましたが、2022年1月より、予約受付システム「MOVO Berth」を導入することで、9割以上の車両で待機時間を30分以内に短縮することができました。
事業を通じた社会課題解決
書店のない街をなくす取り組み
書店数の減少に歯止めがきかないこの状況を受け、日販では、持続可能な書店経営のための新たなモデル開発に取り組んでいます。2025年3月には、奈良県橿原市にオープンした世界最大の無印良品の店内に、“書店”と“無印良品”をシームレスに繋ぐ共創型モデル店舗として「橿原書店」を開業しました。書籍の販売はもちろん、地域の生活者の暮らしに根ざしたイベントなどを通して、人と人、人と地域が文化的に交流できる「地域のコミュニティセンター」としての価値を提供します。
また、人件費や賃料高騰など書店経営における課題を解決するために誕生した店舗運営省力化ソリューション「ほんたす」は、2025年6月には、新神戸駅周辺の再整備の一環で、長らく無書店エリアだった神戸市営地下鉄新神戸駅北改札前に完全無人書店2号店「ほんたす しんこうべ」をオープン。書店の省力化ソリューションが、無書店地域における新たな出店の実現にも貢献しています。
さらに、「入店管理システム」「無人接客ツール」「遠隔接客サービス」「警備・設備制御」などのサービスをメニュー化し、店舗ごとのニーズにあわせてカスタマイズして導入できるかたちに刷新。導入ハードルを大きく下げ、書店以外の他業種小売店への展開も可能となりました。日販グループでは引き続き、書店経営の持続性向上に貢献していきます。
「ほんたす」のスキーム図
地域社会との共生、地域社会への貢献
ひらくは、2026年2月11日、漱石ゆかりの地である熊本県熊本市中央区下通のHOTEL TAU, KUMAMOTO内に開業した、文豪・夏目漱石の人物像や人柄にフォーカスした新感覚の文学ミュージアム「夏目パージアム」を全面プロデュースしました。漱石来熊130周年を機に、地域の記憶と誇りを未来へつなぐ文化拠点として、熊本の街とともに歩みます。「パージアム(Perseum)」は、Personality(人柄)とMuseum(博物館)を掛け合わせた造語です。
漱石のチャーミングな人柄を入口に、より気軽に、そして深く文学や文化に親しめる体験を提案するとともに、地元の学生やクリエイターと連携した参加型プログラムを通じて、次世代へ文学の魅力を手渡していきます。施設のエントランスには観光案内所を併設しており、中心市街地の賑わい創出と地域経済の活性化に貢献するとともに、熊本市の新たな観光拠点として、地域と共に文化の灯を育みます。
海外で働く駐在員とご家族の
心身の健康への貢献
日販アイ・ピー・エスが運営する海外勤務者および帯同家族の生活支援eコマース事業「CLUB JAPAN」は、海外におけるインフレや円安による需要の高まりを背景に、海外駐在員を派遣する大手企業との新規契約数が増加し、180か国、900社、約4万人の海外駐在員とそのご家族にご利用いただいています。
「日本の商品が手に入らない」、「販売されていても場所が限られていたり、非常に高額である」、「駐在先の医薬品は体に合わない」などの課題を抱える人々から、「CLUB JAPAN」は高い評価をいただいています。
「CLUB JAPAN」はグローバルに展開される企業のランキング「Best Japan Brands 2025」ならびに「海外勤務者が多い企業TOP100」の上位にランクインする企業の70%以上に選ばれています。
いくつのえほん
「いくつのえほん」は、絵本・児童書の情報サイト「絵本ナビ」の会員約100万人が選んだ「本当に読んでほしい絵本」を、年齢別におすすめする通年企画で、今年で12年目を迎えます。
「絵本は種類がありすぎて、どれを選べばよいのかわからない」「どの絵本が自分の子に向いているのだろう?」と絵本選びに悩むママ・パパのために、長く読み継がれているロングセラーや、近年刊行された話題の絵本から、0歳、1歳、2歳、3歳、4・5歳~と年齢別におすすめする絵本を紹介します。
2026年版は、年齢別のほか、次にブレイクが期待できる新刊絵本を集めた「NEXTプラチナブック」というテーマを新設し、計135作品の絵本を紹介しています。「いくつのえほん」企画実施書店では、店頭でも子どもの年齢にあわせたおすすめの絵本を選んでいただけるよう、パネルやPOPを使った「いくつのえほん」コーナーを設置しています。
また、絵本ガイド冊子は、書店だけでなく、子育てを支援する施設や全国の図書館でも活用いただいています。
おはなしマラソン
日販が長年提唱してきた「母と子の読み聞かせ」を継承して、1999年にスタートした企画です。
出版関連団体や各地のボランティアと連携しながら、書店店頭での子ども向けの読み聞かせ運動を展開しています。
子どもたちの「読書離れ」に歯止めをかけるとともに、取引書店の店頭活性化にもつなげています。
日販よい本いっぱい文庫
1964年に日販の創業15周年記念事業としてスタートさせ、以降、長年にわたって継続している活動です。
毎年12月に、全国の児童養護施設、母子生活支援施設、障がい児入所施設、小児医療施設等へ児童書を寄贈しています。
日販が購入した児童書を無償提供するのに加えて、日本児童図書出版協会の協力を得て、
児童書出版社からも多くの図書を寄贈していただいています。また施設への寄贈にあたっては、梱包会社に整品を、
そして運送会社に配送を、それぞれ無償で行っていただいています。事業の運営にあたっては、厚生労働省に後援をいただいています。
※本ページの内容は、NIPPAN GROUP ESG Report 2026に基づいています。